なぜコケた？

評論家などが家族のうたを叩き切り、オダギリジョーさんまで逃げ腰なコメントを残している惨状に私なりのコケた理由なりを考えてみました。

低視聴率
第1話　2012年4月15日　6.1%
裏番組にはスマップ中居主演のATARUが放送されていた日９でしたが、同日のATARUの視聴率が19.9％MAXで第2回に3％落とす、これは家族の・・と同等以下の結果だったこのことを考えると前評判の『盗作』騒動に興味をもった視聴者が興味本位で観たのかもしれないし、それ以後の低迷さは視聴者を満足させられるものではなかったとういうのが『数字』が物語っているので言い逃れはできないところでしょうが、中居正広とオダギリジョーの真っ向対決で宣伝効果の足りなさが勝敗を決定的にものとしたのではないでしょうか。

しかし、この盗作騒動、発端は1987年に放送されたTBS『パパはニュースキャスター』の脚本家伴一彦氏が家族のうたが放送される前にご自身のツイッターで呟いたことから端を発した。それからネットで騒がれながらの初回放送となったといういきさつがあります。
この伴氏はバブル期の売れっ子脚本家で調べによると2005年に脚本の盗用裁判で提訴し和解しているいわくのある方。なにも伴氏をクレーマーのように言っているのではなく、それなりにご自身の過去の作に神経を尖らせている方と見てもよいと思いました。
そこで盗用や盗作なんですが、どこまでが盗作なのか線引きがイマイチはっきりしません。

１．突然3人の子供を引き取る
２．斜陽な芸能人と斜陽なキャスター

んー自意識過剰じゃないですか？そもそも、日本のバラエティー番組やドラマはアメリカのそれをパクリ続けて出来上がったものも少なくなかったじゃないですかぁ。ご自身の過去の作品に完全なるオリジナリティーはありますか？

ATARUとレインマン
サヴァン症候群の主人公が活躍
決まったTVドラマ、かたや控訴番組を観たがる
スープカレー・コロッケとかたやパンケーキ
最終回の空港とかたや列車でのそっけなさ
隠されていた家族の犠牲になった障害者の残酷な過去


伴氏の言じゃないですけどよっぽど「呆れてます。恥ずかしくないのかなあ、と。偶然の一致というのかな？」と言いたくなります。ヒントを得たというのとパクッたとの明確な違い分らないとおもいませんか？

それに伴氏のコメントも少しズレているが分ると思います。
「秘密を抱える主人公、というのはありがちです。しかし、酔って口説く。突然三人の女の子が押しかけてくる。 それを秘密にしなければならない、っていうのは"類似"じゃ済まないでしょう。」
早川正義はなにも秘密を抱えていたわけではなく、両親がいなく親戚をたらいまわしにされたことは堂々と言及しています。
酔って口説くはその通りです。三人の女の子ではなく二人の娘（うち一人は本当は違ったという設定）と男の子（これは本当の娘の親の連れ子で早川正義と血縁はない）と謎のじいさんという四人でした。子供たちの存在は秘密にしなければならないというスタンスはとっていません、父親ロックンローラーは有り得ないと毛嫌いをしていただけ。

伴氏のコメントの揚げ足を取りたいのではなく公言するからにはしっかり本作を観た後見極めてから書き下して欲しかったといいたいのです。あまりにも本作を見間違えてのコメントとしかいいようがないからです。それを鬼の首を取ったかのように。。
この伴氏の経歴はポルノ映画に多数参加しており、どこかヤクザな思考の持ち主なのかなと想像せざるを得ないところも否定できませんしねぇ。さらに調べるとこの伴一彦氏と『家族・・』の脚本家、酒井雅秋氏は同じ日本大学芸術学部映画学科の出で親子ほどの差がある先輩後輩、なにか含むところもあったのでしょうかねぇ。。。過去の因縁とかｗ。

以上、コケた理由は先制攻撃にあい（視聴者に先入観を与えたこと）泥をかけられ当初から本作品が過小評価を受け、フジテレビ自体が本作にたいする宣伝が消極的になってしまったため。。。といったところでしょうか。
フジテレビの番組を打ち切りを決定した方々もこの家族のうたを最後まで観たのか甚だ疑問です、この番組を打ち切ることがどんなにこのドラマの内容と照らし合わせて『皮肉』なものになるのか分っていたのでしょうか？自分の子供を世間体を気にして打ち切ってしまった、世評を気にして自分を捻じ曲げてしまった、振り回されてしまったということですね。